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バークリー

  • 絶対音感 ドレ耳せんせい
  • 2019年6月2日
  • 読了時間: 8分

この夏、ドレ耳くらぶ1期生の娘が、

バークリー音楽大学のサマープログラムに短期留学することになりました。

なぜ、この夏に行くことになったかというと、

ちょっと話せば長くなるのですが・・・。

政府と企業のコラボした「トビタテ留学JAPAN」という、

どんな計画でもいいので、自分で海外へ行く計画を立てて、

それが日本をひろめる活動として貢献でき、

海外で学んだことを日本に持ち帰って日本の発展に貢献するようになっているという

自分で書いた計画書が認められれば、

留学資金の大半を企業がサポートしていくれるという、

素晴らしい奨学金プログラムがあります。

どんな計画でもいいのですが、

それは、語学留学・ボランティア・芸術・ITサイエンス、

それを長期・短期というように、分野と期間も1年以内なら自由に決めて、

計画書を書いて応募します。

トビタテ留学JAPANは、政府の企画なので、どこの高校に行っていようと、

案内があり、学校経由で申し込むことができます。

もともとは、大学生の海外への奨学金プログラムだったのですが、

数年前から、高校生にも適用されるようになりました。

このトビタテで海外へ人を派遣するということは、

日本という看板を背負うわけであり、海外へ出して恥ずかしくない人物、

日本に後に、貢献する人物が選ばれるというわけなので、

実際選ばれている人というのは、本当にすごい子なのですが、

娘は、応募時点で、まだ中3。

まだ、とてもとても、

日本代表になれるような状態ではないとは思ったけれど、

これを真剣に挑戦すると、結果はどうあれ、

随分成長するだろうな、と感じました。

でも、娘の学校では高1の夏に、シアトルに短期留学するプランがあり、

日程が重なるため、

学校には、このトビタテに応募をするなら、シアトルの留学枠を、

他の人に譲るように言われ、どちらかを選ぶことになりました。

トビタテは合格する保証は全くないので、

みんなと行くシアトルを選ぶだろうと思っていたら、

娘は、

「夏は音楽の短期留学にして、トビタテに挑戦する!」と言い、

ビックリ。

どこの音楽留学を選ぼうかと、資料を取り寄せていたのですが、

私は、気楽な高校生の音楽交流的なプログラム的なのを選ぶんだろうと思っていたのですが、

(語学留学の方にウェイトを置いた感じでね)

たまたま、その資料の中にバークリーを見つけると、

まさかの

「バークリーにする」

と娘が言い、おったまげました。

バークリーは私が憧れていた、いえ、いる大学。

ときより、私が「バークリー」っていう言葉を会話で出していたからでしょうね、

よくわからずも、どうせならココがいいって思ったんでしょうね。

私が高校生の頃、「日本でかっこいい音楽を作っている人には、

バークリーに留学して戻って来ている人がやたら多い」と思っていて、

ネム音楽院(昔のヤマハ音楽院)の優秀な人は、

ネムの後にバークリーに行って和音の使い方がガラリと変わるなぁと思っていて、

ヤマハのJOCのような作曲の次にはバークリーというように感じていたんですよね。

習い事としての音楽は越え、商業的な最先端の音楽であるような気が当時はしていてね。

取り寄せた資料には、

クラシックヨーロッパ留学を本格的に考えている人の学校選びのための

前段階のような音楽短期留学と、あとは音楽交流プログラム的なワイワイとしたものがあり、

そこに、ただ一つジャズ分野のバークリーが混ざっていました。

娘はバークリーがどれほど、

世界からすごい人が来て、

どんな一流先生が講師をしているかとか

そういうのが分かってないから気楽に言うんだろうなと

思いました。

お金がうーんとあるなら、

大学でバークリーに行かせてあげたい気もしますが、

大学だと1年間で1000万円、4年間で4000万円もかかるので、

まず不可能。30年前の3倍以上も学費が高騰しているんですよね。

学校のシアトル行きのプログラムがなかなか良さそうなものだったので、

それに行けないというのがとてももったいない気がしたというのもあるんですが、

バークリーを大学で行くのは、経済的に我が家には不可能となると、

こういう機会に挑戦するのはいいのかもな、

それに、挑戦するって言っている子をやらせないわけにはいかないし、

じゃ、やってみなっていうことになりました。

ドレ耳のクリスマスコンサートが終わってから、

1カ月、娘は相当頑張りました。

計画書は何度も学校の先生がダメ出しをしてくださっては修正をし、

そのやり取りの中でエッセイの書き方をかなり学んだようです。

一方で、私がバークリーを調べていると、サマープログラムにも、

バークリーの独自の学費の奨学金があり、

自分が学ぶジャンルに関する曲(編曲・作曲・既成曲どれでもOK)2曲と、

テクニカルエクセサイズの3本の音源審査、そしてその3本の動画に関する説明の英文のエッセイで決まるとのことなので、せっかくだから、同時進行でやれるだけ頑張ろうということになりました。

1カ月で3本の動画を作って音楽審査されるわけです。

トビタテの書類に追われていて、同時進行なので、

娘は時間がなくて、

通過するために何を提出するかという分析は私がしました。

ゼロから合格するクオリティまでに仕上げる時間はないので、

過去に弾いたモダンジャズを再練習した動画と、

過去にアレンジした曲を再アレンジして出す動画が一番時間と手間がかからなく

通過しやすいだろうということになりました。

でも、こちらもダメ元です。

メチャクチャ娘は健気に頑張っていました。英文のエッセイも頑張っていました。

その結果、トビタテの方で先に、1次の計画書が通過。まじかー!!

と大喜びしていたのですが、

まさかの、2次面接で落ちてしまいました。がくーん。

ぐいぐいいく性格ではないので、

聞かれないとそれ以上は答えない部分が、まだあるなぁという所が落ちた点かな…なんて、

思っていますが、まだ、内面的に、日本代表になれないのには納得です。

でも、それはそれは頑張っていて、プレゼンの資料も、初めてパワーポイントで作って、

プレゼン練習もたーっぷりやっていたので、合否に関係なく、大きな学びがあったと思います。

本人は、2次面接の手応えが良かったと思っていたようなので、

(企業の人事と面接なのですが、優しいおじさんだったと言っていたのですが、

面接でたくさん掘り下げて質問されず優しく対応されるときって、会社とかだと

逆に落ちているときなんですよね)

娘は笑顔のおじさんに裏切られた感もあったのか、

どよ~~~んとして、

なんか可愛そうだなって、思えていました。

しかし翌日!

バークリーの音楽審査が通り、

バークリーの学費の奨学金がもらえることになりました!

わぁお!ヤッター!

2日間で、娘はジェットコースターを下がって上った感じです。

親としては、トビタテの方がメインでバークリーに行くことを計画していたので、

両方の奨学金があれば、痛手がないかな、

なんて、ちょっとあまいことも思ったりもしましたが、

このバークリーの奨学金と、シアトルに行くために積み立てていたお金で、

なんとかなるので、結局、

バークリーに行くことになりました。

って、言ってもね、今の状態で行ったら、

授業についていけないのは目に見えてわかるので。

今回、トビタテでバークリーに申し込むという計画がなかったら、

もし、ジャズピアノに興味を持った場合、

娘の場合は、大学生頃から知識をつけていくというので、

大丈夫だと思っていたんですけどね。

授業をこぼさないラインにしてから行くには、

それなりの知識を事前につけていかないといけません。

学校の勉強も忙しく、

バークリー行くので、期末テストが受けられないので、

中間テストで少しでも高得点取っておかないとまずいというのもあり、

でも、のらりくらりしている娘を見ると、

バークリーあまくみんなよ、って心で思いつつ。

今の娘の能力に合った、ジャズの分野で出てくるワードの参考書を選んで渡し(音でわかっても、その名前とかがわかってないからね、「テンションが・・・」「9thが」とか言われてピンとくるように、弾けててもその音の仕組みをわかっておかないと講義についていけないだろうからね。現地では英語の文章の聞き取りがおそらくできないだろうから、そこに出てくる単語を先に知っておいて、推測できるようになっておこうってことね)、

さらに、誰もが知っているジャズの曲というようなのを、もっとたくさん覚えさせようと、

CDを渡し、ジャズピアニストの有名どころをおさえるような前作業をやっておくように言いました。

娘は、ジャズの作曲という分野で短期留学します。選ぶコースに例えばこんな感じのミュージシャンというのが書かれているのですが、オスカーピーターソンとか、そういうモダンジャズのジャンルです。

耳がいいので、楽器で音をならしてくれるなら、先生が伝えたいことは理解できると

思うのですが、理論的な講義は、専門用語が分からないと、全部だだもれする状態が

今の状態。

1カ月ちょいで留学という今になって、ジャズの勉強をしはじめる姿を見ました。

参考書選びのときに思ったのですが、随分とクラシックやポピュラーとは異なる点がありますね。知ってしまえば、一番JAZZが大雑把で合理的にできていると思うだろうな、と感じました。

ざっくりとした説明になりますが、ジャズを、記号化や数値化して仕組みを理論化したのが、MIT(マサチューセッツ工科大学)で数学を得意とする学生だった、バークリー音楽院の創設者なんですよね。

今では世界中にひろまっていますが、元々、コードやコード進行の仕組みを作った方が、バークリーという専門学校を作り、それがポピュラー音楽専門大学となり、そこで教えられている理論をバークリーメソッドと言うんです。それを世界中から学びにきているんですよね。

ボストンにあり、学園都市で、MIT・ハーバードなども周辺にあります。

バークリーはポピュラー音楽の大学ですが、バークリーのすぐ側にある、ボストン音楽院というこちらはクラシックの名門大学をバークリーが数年前に買収し、傘下に入れたので、今はクラシックも習えるようになっているみたいですけれど、やっぱり、バークリーならポピュラーのジャンルでしょうって思いますけどね。

娘も追い込みで忙しいですが、私は私で、未成年がひとりで行くので、手続きがとても大変で、16歳では、特別書類が必要なことばかりで、いろんな手続きに追われています。

今日、やっとそれにひと段落ついたところなのです。

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